日頃から火事に備える意識を身につける心得

あなたは日頃から火事に備える意識を持っていますか?

自宅や職場など慣れ親しんだ環境であればともかく、出張中のホテルや、他社に出向いた時の会議中に火災が発生したらどうしますか?

良く考えてみれば実は自分の家や、職場のオフィスでさえも消火器がどこにあるかわからないなんてことがありませんか?

まずは火事に限らず、災害は予期しない時に不意に起こるものだということを再度認識してみましょう。

少なくとも自宅や職場のオフィスで火事が起こった場合に、冷静に対処できるよう日頃のちょっとした意識が重要だと思います。

自分の身を護るのは最終的には自分だということを肝に銘じて、普段から意識しておく習慣を身につけることが必要です。

大型ビルや自社ビルにオフィスがある場合には、防火設備が整っているでしょうし、防火責任者がしっかりと配備されているでしょうから緊急時はその時の指示にしたがうというのが最善かもしれません。

しかしながら雑居ビルにオフィスを構えているような場合、各社の防火責任が分散されており、いざ事が起こると十分に機能しない、または避難経路に障害物が置かれていて避難できないというようなことが発生する可能性は十分考えられます。

一度防火の観点から身の回りを確認してみてください。

ここでは仮に雑居ビルにオフィスがあるとして、火事に遭遇した場合を想定して話を進めます。

ほんの少しの意識があっただけでも、不意の火事に対する対応が変わり、生死を分ける危機的状況を脱することができるかもしれません。

目次

火事の原因は日常のどこにでも潜んでいる

火事の原因は実は日常のどこにでも潜んでいます。

驚いたことには、出火原因の第1位は、20年連続で「放火」なんだそうです。

そして、「たばこ」、「こんろ」、「放火の疑い」と続きます。

さらに出火原因をみていくと電気配線、電気器具などが上位にあります。

人が活動しているところに火事が起こる確率が高いということがよく分かると思います。

この事実は火事の原因が日常のどこにでも潜んでいるということの裏付けです。

実際自分のオフィスのコンセントに溜まっている埃を意識したことがありますか?

埃の量や湿気などの条件が揃えば、そこから出火することも十分考えられます。

その時オフィスに備え付けてある消火器が電気系火災に対応していないものだったら、水をかけますか?

水をかけたら感電の危険性がありますよね。

消火器も粉末系、泡系、ガス系と種類があり、普通の火災(A火災)、油火災(B火災)、電気火災(C火災)とそれぞれ対応するものが違うのです。

オフィスに設置されている消火器が、ABC対応粉末消火器かどうかを確認しておくだけでも、いざという時安心して使用できますよね。

煙は炎より怖い

雑居ビルでの火事を想定した場合、煙は炎より怖いと思います。

本当に火事を経験したわけではありませんが、キャンプファイヤーなどの経験から煙の移動スピードは炎よりも早いと実感できます。

実際火事の時の煙の拡がるスピードは、横方向には毎秒0.3m~0.8mでそれほど早くはないですが、上方縦方向には毎秒3m~5mの速度で拡がっていくそうです。

仮に秒速4mだとすると時速14.4kmとなりますので、階段では走っても逃げられる速度ではありません。

煙の怖い点は、

煙の怖さ
  • 縦方向へは秒速4mの早いスピードで拡がる
  • 少しの隙間からでも入ってくる
  • 視界が減少する
  • 一酸化炭素を含み酸欠状態になる
  • 目や喉に刺激があり、心理的に影響が大きい

などが挙げられます。

小学校での避難訓練の時、白煙を炊いた実体験では、階段のくぼみの空気で呼吸しながら下層階に逃げるよう教わった記憶が蘇ります。

日頃からのちょっとした意識が大切

普段から意識して、避難経路や防火設備を確認しておく習慣はとても大切だと思います。

少なくとも以下の観点で確認してみてください。

  • 非常口の場所
  • 避難経路、避難誘導サインの確認
  • 消火器、消火栓の有無や設置場所
  • スプリンクラー、排煙口、排煙窓の有無

ちなみに消火栓とは、ビルや地下道などでよく見かける以下のようなものですが、これの使い方はわかりますか?

消火栓

この消火栓は、消防車が到着するまでの間に消火器では消せない火に対応するために、火事の発見者が使用する消火用ホースが格納してあるものです。

ポンプを作動させ、バルブを開けることでホースから水が噴出されるしくみになっています。

いざという時に使い方がわからないとまったく意味がないですから、日頃からの確認が重要となってきます。

まとめ:不測の事態から身を守ろう

備えあれば憂い無し

火事だけに限ったことではないですが、「不測の事態から身を護るのは自分である」という点を常に念頭に置いて行動しておくことで、大切なものを失わないことができるかもしれません。

少なくとも今一度防火の観点から日常の環境を確認しておきませんか?

繰り返しますが、ほんの少しの意識があっただけでも不意の火事に対する対応が変わり、生死を分ける危機的状況を脱することができるかもしれません。

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この記事を書いた人

こんにちは。たかたんです。
ふと気づけば、この世に生をうけてから半世紀以上がたちました。
ほんものの「おやじ」ですね。
次の世代がより豊かな人生を送ることを願ってブログを綴っています。

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