仕事をしているとさまざまな局面でコミュニケーションの難しさを感じてしまうことはありませんか?
特に会社という組織の中で、縦方向の関係や顧客との関係、または密接に関わる先輩同僚とのコミュニケーションに関しては、思ったことをストレートに言うことができない場合もありますので、難しさを感じることが非常に多いと思います。
コミュニケーションがうまくいかない場合、イライラしたりクヨクヨしたりして感情的なストレスを溜めてしがいがちですよね。
このような感情的ストレスをうまく断ち切るには、幽体離脱がおすすめです。
幽体離脱というのは、意見の対立する相手とのコミュニケーションの過程を、自分の中から離れ、あたかも意識だけが離脱したように少し上空から見おろしてみることを意味します。
相対する両者の意見を第三者的に観察することによって、相手の立場や主張を理解できるようになる冷静さを取り戻すとともに、感情的なストレスをなくすことができるのです。
人それぞれ価値観や主張が違うのは当たり前
人は様々な経験を通じてその価値観や考え方を形成してきています。
ですからまず前提として、人は立場や価値観の違いから、自分と主張が違うのは当たり前であるという事実を認識するところからスタートしなければなりません。
- 説明しても納得してもらえない
- 自分の意見を聞いてくれない
- 一方的に言われて腹が立つ
もしあなたが現在上記のような状態を感じているのであれば、これは誰もが経験する普通のことであり、決して悩むべき特殊な状態ではないということです。
この事実を理解すれば、自分が言っていることを理解してもらえないのは、自分が認められていないからだというようなイライラしたり、卑屈な気持ちにならなくて良いことがわかると思います。
実際相手と意見が異なるのは、お互いが相手を言い負かすために屁理屈を並べているだけだという感覚で十分です。
コミュニケーションが取れず感情的ストレスを感じる時の対処
今まさにストレスを感じておられる方もおられるかもしれませんが、そんな時イライラを感じたり、自分はコミュニケーションが下手だとクヨクヨして自己嫌悪に陥ったりすることはまったくもって損な話です。
イライラやクヨクヨなどの感情的なストレスは、医学的にも証明されているように身体に悪い影響を与えます。
短期的には致し方ないでしょうが、感情的ストレスを感じている状態を長引かせるのは決してよくありません。
自分自身の過去の経験から、ストレスを開放するひとつの方法として実践しているのが幽体離脱です。
「幽体離脱」によって落ち着いて客観的に見つめ直すのがおすすめ
私自身も「説明しても納得してもらえなかった」なんて経験は日常茶飯事です。
相手と話しているうちに急に感情的になって苛ついたり、なんで理路整然と説得できないんだろうと自己嫌悪を陥ったりすることは良くありました。
しかもその場できちんと説明して相手を納得させることができるほど、私自身が器用ではありませんでした。
ゆえに感情的なストレスを感じた場合には、
「わかりました。ちょっと検討します」
などのフレーズを使って、相手の主張を全面的に認めないでいったん区切るようにしました。
その後ゆっくりと落ち着いてから、その時のやり取りを頭の中で繰り返してみます。
大事なのはその時に自分の視点を右斜め上に置くことに集中することです。
お互いに主張しあっているふたりを眼下に見下ろして、やり取りをプレイバックします。
これを勝手に「幽体離脱」と呼んでいます。
不思議なことに、こうすることによって相手の主張の背景を想像でき、自分の不足していた点を冷静に分析することができるようになります。
分析したら、その結果に基づいて何らかのフォローを相手に対しておこなって終了です。
どうせそれ以上相手の気持ちをコントロールすることは不可能なのですから、後は相手がどう思おうと関係ないなと思えば、感情的なストレスはかなり軽減されることになりました。
まとめ:ひとつのコミュニケーション・トラブルは人生のほんの一瞬にすぎない
何度も意識して幽体離脱を繰り返せば、少しずつ早く離脱し早く戻ることができるようになってきますので、コミュニケーション・トラブルに対する対応も徐々に楽になっていくでしょう。
実際にトラブルを抱えている時はつらいですが、あとで振り返ってみればそんなことは長い人生の中での一瞬の出来事です。
たかが一瞬の出来事に対して、自ら感情的ストレスを溜め込み、体調を崩したりしたらまったくもってつまらない、と長い会社員人生を経た今となっては言い切ることができます。
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