先日今度中学2年生になる娘とともに、学習塾にいってお話を伺ってきました。
きっかけはとうとう娘が自分で塾に行きたいと言い出したからで、仲の良い友達に塾の話を聞いて、いっしょに行きたいと思ったからのようです。
その根底には、学校の勉強についていけないという自覚が芽生えたためです。
本人が行きたいというのであれば、ということで面談を申し込んだ次第です。
親としてははなはだもどかしいところですが、学校があり、部活動があり、宿題があり、さらに友達と遊びたい、テレビも見たい、漫画も読みたいと中学生本人にしてみれば、かなり忙しい時期を過ごしているのはわかります。
このような状態で、親として中学生を学習塾に通わせる決断をするタイミングは、家庭での学習習慣がついて、本人が行きたいと希望した時であるというのが結論です。
学習塾の変遷と3つの指導型
私が中学生だった70年台は高度成長期の真っ只中で、日本の経済成長が著しい時代でした。
そのころの学習塾といえば、集団指導型の進学塾がメインで「難関中学突破」や「難関高校合格」などのフレーズが飛び交うような状況でした。
もちろん補習塾もありましたが、時代として大手の進学塾がもてはやされた時期であったのだと思います。
その後政府方針に基づいて、教育業界において「個性の重視・育成」が求めれるようになり、「ゆとり教育」を経て、学習塾の形態が集団指導型から個別指導型へ変遷していきました。
現在では集団指導塾とともに、個別指導型の学習塾が群雄割拠の状態にあり、さらに個別指導のデメリットとして挙げられる講師の質の不均一性や、インターネット、AIなどのテクノロジーの発達により、家庭でいつでも学べる映像指導型の学習塾が台頭してきている状況です。
したがって、今日現在の学習塾の選択肢として指導方法で大別した場合、集団指導型、個別指導型、映像指導型という3つの選択肢があることになります。
どの指導型の学習塾が良いかは、本人の適性や、通塾にかける時間、料金、その他様々な環境に左右されるため一概には言えません。
いづれの形態の学習塾を選ぶにせよ、もっとも大事なのは通う本人に学習習慣がついているかどうかだと思います。
どのような指導形態にせよ、まずは家庭での学習習慣をつけるのが先
まずは学習習慣をつけさせるというのは、親や家庭の責任であると思います。
基本的な学習習慣がなければ、どんなに良い学習塾を選んでも、どんなに優秀な講師が教えても思ったような成果がでるとは思えません。
この意味で学習習慣をつけるために学習塾に通わせたいという発想は、まったく生まれてきません。
宿題を片付けるところからで良いので、まずは毎日一定時間机に向かわせるように仕向けることが親として大事なことと言えます。
人は納得しないと前に進めない生き物ですから、なぜ学ぶことが大事かを理解させる必要があるでしょう。
本人が希望するまで辛抱強く待つ
学習習慣が身についたら、後は本人が「学習塾に通いたい」と言い出すまで辛抱強く待つことが良いと思います。
あえて待つことで、本人の自覚を促すことに繋がります。
友達に誘われたとか、テレビ番組を見て触発されたとか、漫画を読んで一念発起したなど他愛もないことがきっかけになる場合もあります。
どのようなきっかけであろうとも、本人にやる気が芽生えた瞬間が、ベストなタイミングであると言えます。
まとめ:ベストなタイミングを逃さない
親として考えることは、ベストなタイミングを逃さないことです。
学習塾に限った話ではありませんが、子どもが何かを自分でやりたいと思った時は、できうる範囲で全力でサポートしてあげることが親の務めです。
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