長年住んでわかった。注文住宅の良かったところと失敗したところ

これから持ち家を考えている方は、どんな家を建てようか、様々な観点から迷うことが多いでしょう。

注文住宅を建てる時は、思い通りに設計することで純粋に楽しいですが、長年住んでいると、やはりその自分の思いの良いことろと悪いところが住心地に如実にあらわれてきます。

しかし、住心地は長年住んでみなければ、本当のことろ良くわからないのが問題です。

私も16年前にいろいろと悩みましたが、今回この記事で設計や設備の観点から住心地に影響したことをまとめることによって、これから家を建てる方が、後悔しないために少しでも悩みを減らすお手伝いができればと思います。

目次

良かった点と失敗した点のまとめ

我が家の注文住宅は、2階建てのセミオーダー住宅という種類のもので、基本的な仕様はあらかじめ決まったものでしたが、断熱方法や間取りとともに、風呂、洗面台、トイレ、キッチンなどを自由に選択できるというものでした。

まずは長年住んでみた経験から、主観的ではあるものの、良かった点と失敗した点をまとめておきます。

  • 外断熱
  • 床暖房
  • ペアガラスと樹脂サッシ
  • 穴のないシャッター式雨戸
  • 家中央部の採光(中庭)がない設計
  • 冷房のない屋根裏のロフト
  • 壁埋め込みのLAN/電話線モジュラージャック
  • 浴室テレビリモコン

住心地に影響する良かった点

良かった点にあげたのは、本当に基本的な3点ですが、長年住んでみてやはり正解だったと言えるものです。

外断熱

住宅の断熱方法は、断熱材を入れる位置によって、「外断熱」と「内断熱」に分けられます。

外断熱は、柱の外側に断熱材を入れることによって建物全体を断熱材で包み込んでしまう方法です。

わかりやすいイメージで例えると、発泡スチロールの箱の中に家を建ててしまうようなものです。

柱の間に断熱材を入れる「内断熱」と違い、気密性や断熱性が高くメリットがあることはわかりますが、実際住んでみないとその良さがわかりませんでした。

正直なところ、発泡スチロールの箱の中に住むだなんて、想像しただけで息苦しい感じがしていました。

気密性が高いため、別途換気システムを取り付けないといけないデメリットはありましたが、それを凌ぐ断熱性の良さは、優れた住心地を与えてくれました。

冬の真夜中にトイレに行こうと、シャワーを浴びようと、それほど苦にならないほど、家全体の温度が一定に保たれているのです。

冬の朝、布団の中からなかなか出られないということもありませんし、夏はその断熱効果でエアコンの効きが良いことは言うまでもありません。

内壁の温度が一定ですので、結露が少なく、結果としてカビが繁殖しないのもありがたいことです。

今はまだ考えられませんが、人生でもう一度家を建てるというがあれば、迷わず外断熱にします。

床暖房

暖房は足元からじんわり温かいのが最高です。

特に赤ちゃんや室内用ペットが一緒に住む家庭では、床暖房の効果はより高いものとなるでしょう。

我が家のネコとウサギもけっこう気に入って快適に過ごしています。

初期設置コストが高いのが難点ですが、長年使っているとこれ無しでは冬は越せないと思うようになります。

せめてリビングだけでも床暖房であれば、それだけで冬場は家族が集まってくるのは必然ですね。

ペアガラスと樹脂サッシ

ガラス2枚の間に空気層をいれたペアガラスと樹脂サッシの組み合わせは、その断熱効果と結露の低減から良い選択肢ではないかと思います。

ガラスが2枚ですので、防音効果も期待できます。

実際我が家では、室内でカラオケをやっても、外にでると音漏れがまったく気にならず、恥ずかしい歌声で近隣に迷惑をかけることがありませんでした。

住心地に影響する失敗した点

長年住んでみると、ああしておけば良かったと思うところも多々あります。

細かい点も含めて以下のようなものを挙げてみました。

穴のないシャッター式雨戸

引き戸式の雨戸と違い、シャッター式の雨戸は手軽に開閉できて、良い選択肢であると思います。

そのシャッターに小さな穴の空いたものがあったことは知りませんでした。

春と秋の涼しい風が吹く季節には、網戸にして外気を室内に取り入れたいと思いますが、同時に雨戸も締めたいものです。

この時、シャッター自体に網戸のように小さな穴があいていれば、雨戸を閉めて、さらに窓を網戸にしておけば、気持ちよく外気の風を取り入れられたのにと思いました。

家中央部の採光(中庭)がない設計

狭い敷地に建てているので、実際には叶わぬ現実だったかもしれませんが、やはり家の中央部に自然の明かりを取り入れられる設計にできればよかったと今でも思います。

小さくても中庭のようなものがある四角いドーナッツ型の家が理想です。

ヨーロッパと違って、日本人としては、家はできるだけ自然の光が入る明るいのが良いですよね。

冷房のない屋根裏のロフト

屋根裏のロフトを有効な部屋として使ってみようと思っていたのですが、実際熱くて部屋として使うのは無理でした。

夏はエアコンがないと熱くて使えませんし、そもそも屋根裏のロフトは天井の高さが1.4m以下しかないので、エアコンを入れてまで使うよりも、収納庫として使うのが妥当ですね。

壁埋め込みのLAN/電話線モジュラージャック

現在はWiFi環境が発達しているため、設置しようと思わないかもしれませんが、16年前だとインターネットに接続するパソコンは有線と無線では、そのスピードに圧倒的な差がありました。

多めに設置したけど、いらなかったものの代表です。

技術の進歩は早いですね。

浴室テレビリモコン

お風呂でテレビが見られるなんて夢のようでしたが、あっという間にテレビ放送がデジタル化され、無用の長物と化してしまいました。

デジタルテレビであったとしても、浴室リモコンとセットになったテレビはなくても良かったもののひとつです。

今では防水袋に入れた10インチのタブレットと、Bluetoothの防水スピーカーでゆっくり長風呂していれば快適ですね。

まとめ:家はやはり基本性能が大事

家を建てる方にとっては、その他に資金繰りや近隣の環境など様々な検討課題があると思います。

今回ほんの一部分について触れただけですが、些細なことはさておいて、家の基本性能が、住心地に大きく影響することは紛れもない事実です。

この点に関しては、しっかりと検討していただきたいものです。

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この記事を書いた人

こんにちは。たかたんです。
ふと気づけば、この世に生をうけてから半世紀以上がたちました。
ほんものの「おやじ」ですね。
次の世代がより豊かな人生を送ることを願ってブログを綴っています。

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