【DIYで節約】SSD換装で古くて遅いノートパソコンを延命する

古いノートブックの活用

最近ノートパソコンが遅くてイライラする。
新しいのを買いたいけど、買い替えるのはちょっと高い。
ネットでの調べものやメール・チェック、Word、Excelが動けば十分なのだけれど。
もう少しだけ処理スピードが早くなってくれれば、使えるだけ使いたい。
DIYでできるのならやってみたい。

こんな悩みを解決するために実際にDIYしてみた結果を記事にします。 

8年前に購入した自分の古いノートパソコン(Lenovo ThinkPad Edge E525)のハードディスクドライブ(HDD)をソリッドステートドライブ(SSD)に換装してみました。 

購入時はWindows7でしたが、Windows10に無料アップグレードして利用していたものです。 

換装と同時にWindows10を初期状態にする(クリーンインストール)ことによって、使っていないアプリや無駄なデータを消して、軽く動作できるようにもしたところ、処理スピードがあがり、快適に利用できるようになっています。 

ハードディスクをSSDに換装することによって、延命されたノートパソコンは、今後さらに数年間は使えそうです。 

この方法は、初心者でも比較的簡単にできます。必要な道具もプラスドライバー1本だけでOKです。 

必要なもの
  • 16GB以上のUSBメモリー
  • 240GB以上のSSD
  • 小さめのプラスドライバー
必要な予算
  • 16GB以上のUSB: 1,000円以下
  • 240GB以上のSSD: 5,000円程度
  • 合計: 6,000円程度
目次

古くて遅いノートパソコンを延命する効果的な方法は? 

ノートパソコンを長年使っていると、電源を入れた後の立ち上がりや、アプリの起動に時間がかかってイライラしてくるようになります。 

これは、パソコン上のソフトウェアがアップデートされて進化しているのに、パソコン本体であるハードウェアの処理能力が追いついていかず、常にアップアップした状態になってしまっているために起こります。 

どの部分を強化するか? 

ノートパソコンのハードウェアの主要部分は、CPU (Central Processing Unit) とメモリー、そしてHDDになりますが、これらのいずれかを強化すると、ハードウェアの能力があがり、アップアップ度合いが緩和されます。 

通常ノートパソコンのCPUは内部に組み込まれており、強化するのは難しいため、ユーザーである私たちが手を加えられるのは、メモリーとHDDの部分だけです。 

メモリーは机上の広さ、HDDは作業部屋の床、CPUはあなた自身 

例えてみると、古いノートパソコンは作業部屋、メモリーは机の上、HDDは作業部屋の床の部分というイメージがわかりやすいです。 

使い古したノートパソコン内部では、床の上に山積みされた書類やら書籍などの情報が散乱しているような状態です。 

これらの情報の中から必要なものを探し出して、机の上で作業をするあなた自身がCPUになります。 

この時、メモリーを強化する(追加する)ことは、作業をする机の上を広くすることであり、HDDを強化することは、部屋の床に散乱している情報を、机の横の本棚にきちんとしまい、必要な情報の取出しと片付けをすばやく行えるようにすることに相当します。 

机の上は、広いと作業しやすいですが、無駄に広いのも考え物です。使わないエリアができてしまうだけになってしまうからです。 

Windowsパソコンの場合、メモリーは4~6GBあれば、ネットでの調べものやWordやExcelを使うぐらいならなんとかなります。 

SSDへの換装が古いノートパソコンをよみがえらせる 

もしメモリーが足りているのであれば、散乱した情報の取出しと片付けのスピードを上げてやることが重要です。 

これを実現するのが、HDDと同じ形状のSSDと呼ばれる部品です。 

HDDをSSDに換装することで、情報の取出しと片付けのスピードが格段にあがるため、古いノートパソコンが速くなり、今後しばらく使えるパソコンになります。 

SSD換装とともに考えることは、不要なアプリやデータを整理すること 

もともと古いノートパソコンですから、SSD換装してもほかの部品が壊れてしまうことも考えられます。 

ですから、不要なアプリやデータは取捨選択して整理してしまいます。

あまり多くを期待せず、必要最小限の作業が継続できれば十分、とすることが賢明な考え方です。 

余分なアプリは思い切ってなくす。バックアップ・パソコンとして活用 

バックアップ・パソコンは、緊急時に必要最小限のアプリが使えれば良いことになりますから、Windowsを初期化して、できるだけ軽く動作するようにすることに意味がでてきます。 

実際のところ、使わないアプリは入れておくだけ無駄です。 

利用用途を考えて、最小限のアプリを動かすために、初期化する方法がベストだといえます。 

もちろん初期化した場合は、利用したいアプリは導入し直さないといけません。 

初期化する前に、それらのアプリの再導入の仕方を調べておくことが重要になります。 

いらないデータをなくし、すっきりさせる 

作業部屋の床に散乱した情報と同じように、パソコンも長く使っているとゴミがたまり、反応速度が悪くなる原因になります。 

パソコン本体やアプリの起動時に時間がかかる時は、バックアップしたうえで、不必要なデータは思い切って削除して、すっきりさせてしまいましょう。 

なぜSSDだとなぜ速くなるのか? 

SSDはUSBのように電気的にデータを読み書きする方法でデータを保存していますから、HDDが機械的に回転する磁気ディスクからデータを読み書きする方法に比べると、圧倒的な速さで動作することができるため、パソコン全体の反応速度が良くなるのです。 

購入するSSDの選択 

SSDの購入に際しては、その容量が最も重要なポイントになります。 

SSDの容量 

Windows10本体は、70GBもあれば導入できますが、アプリが一時的に使う領域やデータの保存領域の余裕を考えて、240GB以上の容量のSSDをおすすめします。 

SSDへの換装方法 

はじめにノートパソコンのバッテリーを外しておいてください。 

必要な工具はプラスドライバーだけですので、はじめての方でもゆっくり確認しながら進めれば、難しくはありません。 

ただし、この前後に回復ドライブを作成すること、および新しいSSDに新しくWindowsを導入する作業があり、手順は以下のとおりです。

  1. 回復ドライブの作成
  2. SSDへの換装
  3. Windowsの導入

回復ドライブの作成 

回復ドライブは、16GBのUSBメモリー(16GB以上の容量が必要です)にWindowsの導入データを作成する作業です。 

「スタート」→「Windows システムツール」→「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「セキュリティとメンテナンス」→「回復」→「回復ドライブの作成」で回復ドライブを作っておくと、ノートパソコンになんらかの障害が起こった場合、新しくWindowsを再導入することができるので、本来はPCを購入したときに作っておくのが良いでしょう。 

SSDへの換装 

SSDはノートパソコンの2.5インチHDDと同じ大きさのものですので、ノートパソコンの裏蓋を開けて、中に格納されているHDDをフレームごと取り出し、SDDを取り付けたフレームをノートパソコンに差し込こむことで終了します。 

Windowsの導入 

USBメモリーに作成した回復ドライブをノートパソコンに接続して電源をいれると自動的にUSBからWindowsが導入されます。 

この時、USB以外の周辺機器は接続しないようにします。 

以下の手順でWindowsの再導入を行ってください。 

  1. 「キーボードレイアウトの選択」→「Microsoft IME」
  2. 「オプションの選択」→「トラブルシューティング」
  3. 「トラブルシューティング」→「ドライブから回復する」 
  4. 「ドライブから回復する」→「ファイルの削除のみ行う」→「回復」 

SSD換装のリスク 

SSD換装のリスクは、 メーカー製ノーパソコンの場合、DIYで部品を取り換えることはすべて自己責任になることです。

メーカー保証はない 

通常古いパソコンですと、延長していなければメーカー保証はすでになくなっています。 

メーカー保証を延長している場合は、メーカーに依頼をする方法も考えられますが、高い費用がかかるでしょうし、5年以上もすると新しいパソコンに買い替えようと思って、保証を延長していることなどないでしょう。 

したがって、この場合は強化することに関して、すべて自己責任になります。 

もし買換えを前提にしたならば、万が一新しいパソコンが壊れた場合のバックアップとして持っておくという考え方もありです。 

なぜなら、新品のパソコンでもトラブルは予期せぬ時に起こるものだからです。 

他の部品が壊れて寿命が短いこともある 

SSD換装で速くなったとしても、他の部品が壊れるしまうことは十分に考えられます。 

ですから壊れるまで使い倒す、買い替えるまで使い倒す、という考え方でSSD換装を選択することをお勧めします。 

回復ドライブからWindowsを導入する時にエラーになる場合がある 

回復ドライブからWindowsを導入している時に、「 PCを回復できません。システムドライブが小さすぎます。」というエラーになる場合があります。 

これは新しいSSDが、現在使っているHDDの容量より小さい場合、たとえば500GBのHDDを240GBのSSDに換装しようとする場合に発生します。 

回避するためには、回復ドライブを作成したUSBの

 sources > $PBR_ResetConfig.xml 

のファイルにある 

<MinSize>nnnnnn</MinSize> 

を換装するSSDの容量より小さい値に設定することで回避できるようになります。 

回復ドライブを作成するプログラムが既存のHDDから自動的に必要容量をMB単位で設定するためです。 

私の場合は、500GBのHDDから250GBのSSDに換装しようとしたため、MinSizeの値を200093(SSDの容量250GBより小さい適当な値)に設定しなおすことで回避できました。 

また、ノートパソコンは今や生活の必需品ですので、買替えた機種が壊れた場合のバックアップ用として手元に置いておくことも重要です。 

<?xml version=”1.0″ encoding=”UTF-8″?> 

 <!– ResetConfig.xml for OS Reconstruction-Based Reset on BIOS –> 

 <Reset> 

 <SystemDisk> 

 <DiskpartScriptPath>$PBR_Diskpart.txt</DiskpartScriptPath> 

 <MinSize>400093</MinSize>  <— ここを200093に変更した

 <WindowsREPartition>3</WindowsREPartition> 

 <WindowsREPath>Recovery\WindowsRE</WindowsREPath> 

 <OSPartition>2</OSPartition> 

 <WIMBoot>0</WIMBoot> 

 <SingleInstancePPKG>False</SingleInstancePPKG> 

 </SystemDisk> 

 </Reset> 

まとめ 

自己責任のリスクをともないますが、SSDへの換装は思ったより簡単にDIYすることができ、数千円の投資で、しばらく使えるノートパソコンが手に入ります。 

ノートパソコンの進化は激しいので、できるだけ今の機種を使い倒してから、最新機種に買い替えできれば、コストパフォーマンスも良くなります。 

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この記事を書いた人

こんにちは。たかたんです。
ふと気づけば、この世に生をうけてから半世紀以上がたちました。
ほんものの「おやじ」ですね。
次の世代がより豊かな人生を送ることを願ってブログを綴っています。

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