「聞く」けど「聴く」になってない ?
家族から「人の話を聞いてるの?」って言われたことはありませんか?会社でも「この前こう言ったよね。話聞いてた?」って。
そうなんです。これは、聞いてたけど、聴いてないんです。
漢字がよくできていると思うのは、「聞く」は耳だけ、でも「聴く」は耳と目と心がはいっているんです。
「聞く」とは自然と音や声が耳に入ってくる状態、でも「聴く」は積極的に耳を傾ける状態、すなわち傾聴です。
だから、「ひとの話を聞いてた?」って言われるのは、実は「人の話を聴いてた?」って言われているんですね。
聴き直すのって時間の無駄ですね。言うほうも嫌になってしまします。 でも、ちょっとした工夫で聴き直す必要がなくなるんです。
まずは耳と目で聞く
小学生の時、「人と話すときには目を見て話せ」ってよく言われました。これは、視線を合わせることによって集中して話を聞きなさいということです。
さらに視線を合わせることによって、話している相手にも聴いているという感覚を伝えることができるんです。
視線を合わせて聞いている。それでも「あれっ。今何の話をしてたんだろう」ってこともよくあります。
このような時は聞く方が、話の内容をある程度予想して一時的に興味が薄れたり、話の一部が引っかかって勝手に別なことを考え始めたりした時によく起こります。
視線を合わせるだけでは足りないなって思った時には、小学生が整列したときによくやった「前にならえ」をイメージして話を聞いてみることです。
両腕を肩から前に突き出す姿をイメージすることによって、集中度が増す気がしませんか?これによって「聞く」から「聴く」に近づけることができます。
さらに耳と目と心で聴く
心で聞くのは工夫が必要です。まずは心をニュートラルにして、先入観や勝手な解釈をしないように注意しながら聴くようにします。
また、相手の言葉以外のものを聴きとるように努力してみましょう。言葉と声の調子やちょっとした表情やしぐさをも感じ取ります。
相手のペースに合わせて、話しやすい雰囲気をつくることは非常に重要です。話す速度や、声のトーン、しぐさを合わせてみるようにしてみます。
適切なタイミングで相づちをうつと相手の話に興味を示し、聴いていることを意思表示することができます。
また、リフレインと呼ばれる相手の言葉を繰り返すことや、あえて言い換えてみるテクニックは、相手に伝わっていることを意識させるとともに、相手の真意を理解することに非常に役立ちます。
まとめ
ちょっとした意識と工夫で「聴ける」ようになると、コミュニケーションが楽になると思いませんか?
繰り返すようですが、聴くときには批判や判断を加えず、心をニュートラルな状態にして聴くことが一番重要なことだと思います。これは相手を認めるということです。
また、相手の話をイメージとして描けるように聴くためには、質問することが重要になってきますね。
日常の会話の中にちょっとした工夫を加えて、「聞く」のではく、「聴く」を実践してみましょう。
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