とても小さなマークに万感の思いを込める、企業のロゴマークをつくるのって難しいと思いませんか?
先日ちょっとしたきっかけで、新しく立ち上げた会社のロゴを作って欲しいと頼まれました。
ロゴマークは一見かなりシンプルに見えるので、あまり深く考えずに引き受けてしまいましたが、実は究極のデザインなんですね。
あの小さなマークの中にさまざまな思いがこもっているということをあらためて知りました。
依頼人はプロにお願いしようとしたそうですが、1つのロゴをつくるのに10万円ほどの作成費用がかかるそうなので断念したそうです。
「たったひとつのあのマークが10万円?」
と以前の私なら思ってしまうところですが、今はその新しい会社が存続する間は、シンボルとして活躍するロゴマークが、会社の憲法と言われる定款に匹敵するような重要なものと理解できます。
本当に心を込めて設立した会社であれば、惜しまずしっかりと腹落ちするロゴマークをつくるべきです。
けれども、ロゴはその経営者がしっくりとくるものであれば、自分で作ろうと、知人に作ってもらおうとかまわないのかもしれません。
自らの万感の思いをあの小さなロゴの中に込められれば良いのですから。。。
この記事では、経営者が企業ロゴを製作する場合には、自らの意思や思いを込めて作る意識の大切さをまとめてみたいと思います。
ロゴとは会社の顔となる大切なデザインである
まず初めに認識しておかなくてはいけないのは、ロゴとは会社の顔となる大切なデザインであるということです。
一度作ったロゴは、様々なところでその会社の顔として機能しなければいけませんので、そう簡単には変えられないものです。
逆にロゴを変える時は、会社が危機に陥った時、または新たなステップに飛躍する時など、なんらかの変化が起こる時だといえます。
ユニクロが危機に陥った時に、ロゴを刷新したのは有名な話ですが、これは経営者の万感の思いが込められた結果だったのではないかと思います。
私のような素人では、ユニクロのロゴのいったいどこが変わったのかと思ったのですが、良く見ると、色合いとフォントが一新され、躍動感のあるロゴに生まれ変わっていました。
それとともにユニクロの与えるイメージが、どこか洗練されたものに変わったのを憶えています。
このように、企業ロゴの与えるイメージはかなり大きいものである、ということをあらためて思い知らされました。
プロの作ったロゴを売るサービスがある
今ではネット上にさまざまなロゴ作成サービスがあります。
プロが作ったロゴ作成サービスは、実に簡単に企業ロゴをつくることができます。
好きなパーツを組み合わせるか、すでにできあがっているデザインに会社名を入れるだけ、という形で安価に作成することができます。
経営者にとってしっくりくるのであれば、このようなロゴ作成サービスは有効な手段ですよね。
ただし、思いをじっくりと込めて、いちからデザインしたいのであれば、製作を依頼する必要があります。
ロゴ製作を依頼するためには、しっかりと思いを整理しておくこと
経営者がロゴを発注する場合には、製作者がその思いをしっかりと受け止められるように思いを整理しておく必要があると思います。
たとえば、
のようなものです。
このような情報から、製作者はイメージを膨らませ、ひとつの形に絞り込んでいくわけですから、インプットとなる情報はしっかりと整理しておくべきです。
これに対し製作者は、与えられた情報をもとに、形から感じるイメージ、フォントの種類、色合い、図柄を駆使してさまざまなロゴを作成し、最後にひとつに絞り込んでいくわけです。
プロになるとその原型を足したり、引いたり、裏返したりしながら様々な見方を駆使してロゴの形を見つけ出していきます。
まとめ:ロゴを作って思ったこと
今回作成したロゴには、依頼元の施設管理会社の経営者の以下のようなイメージを小さな図形に表現してみました。
ひと目見て誰でもわかる憶えやすいイメージには、その会社の名称を抽象化した図形にし、柔軟性は曲線を使った変化で表し、より明るく闊達なイメージは色の変化によるグラデーションで表現してみました。
気に入ってくれるとうれしいですが、今回製作にあたって、あらためて奥深さの秘められた企業ロゴに触れることができたのは貴重な経験でした。
起業した経営者の方には、その思いや願いを込めて、しっくりとくる自社の企業ロゴを製作していただきたいものです。
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